自分の日常は非日常

すーへーです。

 

現場監督として
超ブラック企業に勤めていたときのこと。

 

毎朝6時に家を出て
車で1時間かけて出勤。

朝の8時から定時の17時までは
現場で職人に安全作業と作業指示を行いつつ
ゴミを拾ったり、墨出しなどの雑務をこなします。

 

多分僕のいた会社に限らず、
現場監督を職業とする人たちに
定時退社という概念はありません。

 

職人たちの動いている間は、
現場を動かしまとめ、
彼らが帰ってからやっと
事務作業に移ることができます。

 

その事務作業が多いこと・・・。

 

 

建築はテクノロジーが
10年遅れていると聞いたことがあります。

 

多分建築、土木関係の仕事をしてる人は
激しく首を縦に振ってくれると思うのですが、
「これ、ネット上で管理できるやん」
と思うようなことまで紙ベースの管理になっていて
一つ一つの作業にめちゃめちゃ手間がかかります。

 

どこかの現場で事故が起こるたびに
安全書類は増えていくし・・・。

 

 

そんなかんじで莫大な量の仕事をこなしていると、
気づけば日付が超えています。

 

日付が変わる前に会社を出れれば
ラッキーだと思えるくらいでした。

 

空腹も忘れ、ひたすら眠気と戦いながら
1時間かけて家に帰り、
ベッドで横になっても3時間後には家を出なければいけない
ような状態が日課でした。

 

休みは週に1度しかありません。

 

土曜日の出勤は車がスイスイ進むのが
返って悲しいです。

いつも一緒に出勤していた人たちは
今もぐっすり寝ているのかと思うと
寂しくなります。

 

休憩中にツイッターを覗くと
「ユニバなう」とつぶやく友人たちに
嫉妬しました。

 

隣で見ていた先輩には
「そんな生活は俺たちには無理だよなー」
といいながらタバコをふかします。

 

 

こうして僕はいつしか自分の感情を殺し
自分の人生はこんなもんだと思うようになりました。

 

10年後も20年後も
きっとこんな先輩や所長たちみたいに
家族を犠牲にして会社からの仕事に
命を削るんだろうなぁと
感傷に浸りました。

 

 

こうして振り返るだけでもゾッとします。

 

 

社会人になると一番一緒にいる時間が長い人は
会社の人間になることが多いでしょう。

 

ゆえに、価値観や考え方はその会社に
染まっていきます。

 

・サビ残をすることが当たり前
・日付を越える前に帰れたらラッキー
・休日が1日しかないのはしょうがない

こういった考えに染まり、
社員同士で「まぁしょうがないよな」と
お互いの傷を舐め合います。

 

でも、
こうした会社の中の日常は
外から見てみれば、非日常です。

 

 

きっとほとんどの人から見れば
僕たちを見れば狂ってると思うはずです。

 

そして、なぜそんな会社から
今すぐ逃げ出さないのか?
と思うことでしょう。

 

でも、ブラック企業に勤める側からすれば
それが日常なわけで、
ホワイト企業で働く人たちなんて本当にいるのだろうか?
これ以上のブラック企業があるに違いない。
転職してもこの仕事より待遇のいい会社はないかもしれない。
この仕事に慣れればいいだけだから。
と思ってしまうのです。

 

 

つまり何が言いたいのかというと、
日常を主観において物事を考えてしまうことで、
思考回路は極端に狭くなり、偏ってしまうということです。

 

 

僕はその会社を辞めたことで、
狂った価値観から解放されましたし、
なぜすぐに辞めなかったのかとも
思いました。

 

 

今はホワイト企業で働いているのですが、
定時になるとみんなが続々と帰っていくので
「本当に帰っていいんですか?」と
上司に尋ねてしまい、
キョトンとされました。笑

(゚ω゚;)←こんな顔になってた。

 

この経験から学んだのは、
自分の見ている世界は、
世の中で起こっている数億、数兆通り、いやそれ以上のうちの
1つでしかないということです。

 

僕の知っている人で、
月に3日くらいしか働かずに、
数千万以上のお金を稼ぐ人とかいます。

 

別にその人だけがそんな生活をしているわけではなくて、
周りにいる人も同じような生活らしいです。

 

会社員のように、
カレンダーのほとんどが労働で埋まることもなく、
ほとんど真っ白で、その日の気分次第で
予定を決めるそうです。

 

「そうだ京都に行こう」というノリで、
新幹線の切符を買い、全国を縦断したり、
はたまた海外に旅をしたりするそうな。

 

 

僕たちからすれば
理解し難い生活ですが、
彼らからすればそれは日常なのです。

 

 

最後に伝えたいのは、
僕たちが今目にしている現実は、
世界中のあらゆる事例のほんの一つに過ぎないということです。

だから、現状に不満があるのであれば、
それは必ずしも我慢する必要はないかもしれません。

 

逃げ出してみれば
満足のいく日常がひょっこり顔を出すかもしれません。

 

「あの人は特別な才能を持っているから
成功したに違いない。」

と思っていても、

その人からすれば
「なぜ世の中の大半の人は
自分のやりたいことに蓋をして行動をおこさないんだ?」
と思っているかもしれません。

 

これまでの日常に目を向けすぎると、
客観的に物事が見れなくなります。

 

結局、世の中は行動したもの勝ちなので、
現状に不満があるのであれば
違う日常をのぞいてみることをおすすめします。

 

P.S.
人は知らない世界に恐怖します。

だから知的好奇心を大切にして、
とにかくいろんなことを知りましょう。

 

目的が明確になれば
あとは戦略を練って行動するだけです。

 

では。

 

 

あなたも速読を学んでみませんか?

 

 




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