速読セミナーの評判は?本当に速くなるの?体験談を語ります。

僕の部屋には、平積みにされた
ビジネス書の山がありました。

 

それらが開かれることはありません。

 

 

本のタイトルとはすごいものです。

 

 

読書習慣がない人の心ですら鷲掴みにします。

 

 

 

買うだけで、頭が良くなった気がしますね。

 

 

山はみるみる大きくなっていきました。

 

 

 

ある日、「買った本を読まずに
放置していませんか?」という、
ネット広告が目に飛び込んできました。

 

 

本を10秒くらいで読み終わる
少女の動画が載せられていて、
あなたも速読を学びませんか?
というのです。

 

 

 

胡散臭さの塊だと思いました。

 

 

 

・・・が、

セミナーに参加するだけで、
読書スピードが2倍に!
早い人なら10〜20倍に!

もしも、2倍にならなかったら
全額返金!

 

とあります。

 

 

気がつけば、僕の指は
クレジットカードの入力を済ませ、
決済ボタンをクリックしていました。

 

 

僕の口座から1万円が
怪しいセミナー費に旅立ちました。

 

セミナー会場に近付くにつれ、
不安と後悔が押し寄せます。

 

そもそも、
セミナーに参加することが
初めてだったので、
怪しさしか感じません。

 

 

都会にある
小さなビルの一室に閉じ込められ、
一体何をされるのだろうか。

 

 

サングラスをかけて口髭を生やす
インチキ教祖が出てくるに違いない。

 

 

広告に出ていた少女も
きっと洗脳されている。

 

 

絶対に騙されるか!

 

 

 

 

 

自らセミナーに申し込んで
おきながら
勝手に敵対心を燃やしました。

 

 

 

 

ビルの前に着くと、
「5階 速読セミナー体験会」
と案内があります。

 

 

エレベーターが上がるにつれ、
鼓動が僕を覆いました。

 

 

ドアが開きます。

 

 

「こんにちは、ようこそ。」

 

煌びやかな宝石を耳や首にぶら下げた
小綺麗なおばさま達が出迎えてくれました。

 

 

 

この笑顔の裏に何が潜んでいるのか。

 

 

ライオンに狙われたトムソンガゼルのように
警戒心をむき出しにます。

 

 

 

名簿にチェックを入れ、
20人くらいが座れる部屋に案内されました。

 

 

すでに席はほとんど埋まっていて、
中年サラリーマンや
老人が腰をかけていました。

 

 

20代は僕しかいません。

 

 

妙な疎外感を受けつつ、
唯一空いた最前列に腰を掛けます。

 

開始時刻ぴったりに扉が開き、
黒のピンヒールを履いた
婉容な女性が登壇しました。

 

僕の想像していたような
如何わしいおじさんではなかったので
少し胸をなでおろします。

 

 

 

セミナーは彼女やクライアントの
成功体験から始まりました。

 

 

「速読を身に付ければ、
たった数分で本を読み終わり、
内容をそのままアウトプット
できるようになります。

 

仕事では、会議で使う資料をサッと読み終えて頭の中に叩き込めます。

 

思考力がぐんと上がるので、
周りを置き去りにする速さで、
仕事が片付きますし、
発想力もみるみる開花していきます。

 

「仕事が忙しくても、
片手間の資格勉強で
合格したクライアントが何人もいます。」

 

 

いつしか僕たちは体を乗り出して、
傾聴していました。

 

 

 

その後、読書スピードを測り、
速読トレーニングを受けました。

 

 

訓練では、
メトロノームのような等間隔の音に合わせて、
ページをめくらなければいけません。

 

「ポン、ポン、ポン、ポン」

1ページを5秒もかけずに、めくらされます。

 

講師からは、
「読んじゃだめだよ。見るだけで大丈夫。」とか
「とにかくページをめくることを意識して。」とか
「右脳で読むんだよ。」とか
よくわからないことを言われ続けました。

 

 

最後にビジネス書を渡されて、講師に言われます。

 

 

 

「これを速読して、みんなの前でアウトプットして頂きます。」

 

 

またポンポンと音が鳴り始め、
強制的にページをめくらされました。

 

 

 

ページをめくることにしか意識が向かないので
読書どころではありません。

 

 

 

5分程度で100ページ以上
めくらされたのですが、
何1つ頭に残ったものはありませんでした。

 

 

発表では、「何も覚えていません。」としか言えず、
恥ずかしい思いをしました。

 

講師からは、
「潜在意識が覚えているから大丈夫だよ。」
と言われ、
何が大丈夫なのかわかりませんでした。

 

 

ただ、
参加者には顕著に効果が現れる人もいました。

 

 

たった5分程度の読書で
10分近く喋り続け、講師に
もう大丈夫だよ。と言われていました。

 

すごいもんです。

 

 

 

 

僕は2倍速どころか、
ちっとも読書スピードは
上がりませんでしたが
速読に可能性は感じました。

 

 

 

 

「君は潜在意識で
読めていたから大丈夫だよ」と言われ、
返金はしてもらえませんでしたが
面白い体験もできたので
まぁいいやと思い、
会場を後にしました。

 

 

 

こうして話のネタにもなったので
後悔はありません。笑

 

 

 

ちなみに、セミナーの最後に二十万円以上する
塾のオファーがあったのですが、
約8割の人が殺到しました。

 

 

 

その経験から、僕のやる気に火がつき、
なんとか速読を身につけようと思い、
いろんな本や教材を購入して
訓練を始めました。

 

 

次第に読書スピードが上がっていき、
今では1冊30分もかからずに
読めるようになりました。

 

 

 

部屋に無残に積まれた本たちも
段々と片付いていきました。

 

 

 

 

これまで、本を開いても
「第一章」か、「はじめに」で力尽きていたのに、
最後まで読み通すことができるようになりました。

 

 

 

本を読むたびに、
思考力が磨かれていくのが
実感できます。

 

 

 

仕事やプライベートで躓いても、
すぐに解決できるようになりました。

 

 

感情的で計画性のない性格でしたが、
客観的な視点を持てるようになり、
合理的な判断ができるようになりました。

 

コミュ障でしたが、
人と関わることも苦ではなくなりました。

 

仕事では新人だった僕が、別の部署の課長から
なぜか相談をされるようにもなりました。笑

 

 

学びたい分野を見つけたら
一気に10冊くらいの本を
購入するのですが、
2〜3日で読み終えることが
出来るようになりました。

 

 

それに、
本のタイトルを見るだけで、
大体の内容も思い出せます。

 

 

 

速読を学び、
たくさんの知識に触れるようになってから、
僕の人生の歯車は大きく動き始めました。

 

 

「悩む」ということがなくなり、
自分の力で問題を
解決できるようになったことが
一番嬉しいですね。

 

 

 

 

知識は思考を磨きます。

 

 

思考は人生を輝かせます。

 

 

 

 

「成功者はみんな本を読んでいる」と言われますが、

 

正確には違います。

 

 

「本を読んでいるから成功する」ということです。

 

 

 

もっと効率的に
ビジネススキルを身に付けたい、
上司との関係を良好にしたい、
周りの仕事のスピードについていきたい、
転職をするために新しい知識を身につけたい、
忙しい仕事の合間に資格の勉強をしたい、
好きなあの子と付き合いたい、
もしくは彼女との関係を良好にしたい・・・。

 

全ての答えは本に載っています。

 

こういった願望はちゃっちゃと叶えていきましょう!

 

 

 

速読さえ身に付ければ
本に対するハードルを
簡単に飛び越えることができますよ。

 

では。

 

P.S.
ここだけの話、
速読術の教科書に、
セミナーで解説されたノウハウも
載せておきました。

 

セミナーに参加した頃は、
なんの役に立つのかわからない
トレーニングでしたが、
今になってみれば、
結構大切なことをやっていたんだなぁと
実感しています。

 

 

 

あなたも速読を学んでみませんか?

 

 




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